【怪しい会社情報】「詐欺の被害金回収」をうたう二次被害の手口と対策
インターネット上では日々巧妙な手口の詐欺が横行していますが、なかでも特に悪質なのが、過去に詐欺被害に遭った人をターゲットにした「返金詐欺」や「二次被害」と呼ばれる手口です。一度お金を失ってしまった人の「取り戻したい」という心理につけ込み、さらなる金銭をだまし取る卑劣な犯罪が後を絶ちません。今回は、静岡県沼津市で発生した、被害金の回収をかたる広告動画をきっかけとした約150万円の詐欺被害事例をもとに、その危険な手口と私たちが取るべき安全な対策について詳しく解説していきます。
詐欺の概要と注意喚起
警察の発表によると、静岡県沼津市に住む60代の無職女性が、スマートフォンでゲームをプレイしていた際に表示された「詐欺にあった方は、私に相談してください、被害金を必ず回収します」という広告動画をきっかけに、約150万円をだまし取られる事件が発生しました。この女性は以前にも投資詐欺の被害に遭っており、金銭的に困窮していた状態を犯人グループに付け込まれた形となります。SNSや動画広告を通じて接触してきた相手を信じてしまい、警察や公的機関ではない個人や業者に連絡をとってしまうことで、さらなる大きな経済的・精神的ダメージを受けるケースが急増しています。
今回の詐欺情報のポイント
情報源に応じた要点
今回の事案における最大のポイントは、ターゲットが「過去に投資詐欺の被害に遭った経験のある人」に絞られていた点です。犯人グループは、被害者がお金を取り戻したいと強く願っている弱みに付け込み、巧妙な言葉で信用させようとします。「被害金の回収額から20パーセントの手数料を支払えば必ず回収する」といった甘い言葉で安心させ、指定した口座へ複数回にわたり現金を振り込ませました。そして、お金を振り込ませた後は連絡が取れなくなるという、典型的な劇場型・連絡途絶型の詐欺手口が用いられています。
詐欺の手口と特徴
詐欺サイトの共通点 / 手口の特徴
このような返金・被害金回収をうたう詐欺の多くは、SNS、動画プラットフォーム、インターネット検索の広告枠などに「必ず取り戻せます」「調査費用無料」「高確率で返金成功」といった魅力的な文言を掲載してユーザーを誘引します。連絡を取ると、LINEなどのチャットアプリに誘導され、公的機関や弁護士であるかのように装って信用させます。その後、着手金や手数料、保証金などの名目で次々と現金を要求してくるのが特徴です。危険なポイントは、一度失ったお金を取り戻せるという希望を利用して、さらなる送金を促すことにあります。
被害の流れと典型パターン
騙されるポイント
被害者が騙されていく典型的な流れは、まずゲームやSNSの閲覧中に被害回復をうたう広告を目にすることから始まります。次に、藁をもすがる思いでその広告をクリックし、LINE等のメッセージツールでやり取りを開始します。相手は非常に親身になって相談に乗るふりをするため、被害者は「この人なら本当に取り戻してくれるかもしれない」と誤認してしまいます。そして、言葉巧みに指定された口座への振込を指示され、手数料や諸費用名目で複数回にわたり現金を振り込んでしまいます。最終的に連絡が取れなくなることで、詐欺被害に気付くというパターンが繰り返されています。
安全に対処する方法
絶対にやってはいけない行動
SNSやインターネット広告で見かける「被害金を必ず回収する」「返金代行」といった事業者のほとんどは、詐欺グループによる偽広告である可能性が極めて高いです。絶対にやってはいけない行動として、広告やSNSを通じて見つけた自称・返金業者や個人に連絡を取り、現金を振り込むことが挙げられます。万が一、投資詐欺やその他の詐欺被害に遭ってしまった場合は、怪しい広告を信じるのではなく、速やかに最寄りの警察署や消費者ホットライン(188番)に相談してください。また、見慣れない電話番号や国際電話からの不審な連絡にも十分注意し、必要に応じて固定電話の国際電話ブロック機能などを活用することが重要です。
まとめ
「一度失ったお金を取り戻したい」という心理は自然なものですが、その弱みにつけ込む悪質な詐欺グループがネット上には数多く存在しています。「必ず回収できる」といったうまい話をうのみにせず、怪しい広告を見かけても絶対に信用しない強い警戒心を持ちましょう。被害に遭った際は、一人で悩まずに必ず公的機関や警察へ相談することが、二次被害を防ぐための最も確実で安全な方法です。
※本記事は以下のサイトを参考に作成しています:https://news.yahoo.co.jp/articles/aa3beedacca1afb97083b2cded5b5310d3449bed