【偽アプリ・偽サポート】サポート詐欺が2.5倍増!法人の従業員やAIを悪用した新たな手口と対策
近年、パソコン画面に突然偽の警告を表示して電話をかけさせ、金銭やサポート契約をだまし取るサポート詐欺の被害が急増しています。今回のニュースでは、このサポート詐欺が前年同期比の2.5倍に膨れ上がっていることが明らかになりました。従来の個人ターゲットから法人の従業員へと矛先が広がり、さらに最先端の生成AIチャットbotを悪用した新たな手口まで確認されています。いつ誰が標的になってもおかしくないこの危険な脅威について、分かりやすく解説します。
詐欺の概要と注意喚起
トレンドマイクロ社が公開した「個人セキュリティ脅威動向レポート 2026上半期」によると、2026年1月から6月の間に寄せられたサポート詐欺の報告は5499件に達しました。全ての月で前年実績を大きく上回り、4月中旬からは大手ECサイトや国税庁を装う文面、5月からは「人事評価」といった社内連絡を偽る巧妙な手口が確認されています。もはや他人事ではなく、ビジネスパーソンを含めた全てのネット利用者が警戒すべき重大な問題となっています。
詐欺情報のポイント
情報源に応じた要点
今回の事案の最大のポイントは、詐欺の「量の増加」と「手口の高度化」が同時に進行している点です。従来は人間が手作業で行っていた標的分析からフィッシングサイトの生成までの作業が、AIツールによってわずか30分以内に完了するなど、攻撃のスピードが劇的に速くなっています。また、利用者が日常的に頼る生成AIの回答を経由して偽サイトへ誘導されるケースも確認されており、情報の信頼性を根底から揺るがす事態となっています。
詐欺の手口と特徴
詐欺サイトの共通点 / 手口の特徴
今回の大きな脅威の一つが、ChatGPTやGeminiなどの生成AIチャットbotの回答を悪用した手口です。公式サイトのURLをAIに尋ねた際、巧妙に作られた偽のショッピングサイトやフィッシングサイトが提示される場合があります。さらに、商品ページに埋め込まれた見えない指示によって、AIショッピングエージェントが利用者の予算を勝手に引き上げ、別の悪質な販売者へ誘導する事例も確認されています。正規の権限内で実行されるため、従来のセキュリティシステムでは検知が極めて困難です。
被害の流れと典型パターン
騙されるポイント
被害者が騙される典型的なパターンとして、まずパソコンやスマホで調べ物をする際に、検索結果やAIチャットの回答を無条件に信用してしまうことが挙げられます。AIが案内したURLや検索の「AIによる概要」に表示された情報を疑わずにクリックし、巧妙に作られた偽サイトへと誘導されます。そこで「人事評価」や「国税庁からの重要なお知らせ」などの偽の文面に不安を煽られ、最終的に画面に表示されたサポート電話番号に連絡してしまう、あるいは偽アプリや偽サポート契約に誘導されるという流れが一般的です。
安全に対処する方法
絶対にやってはいけない行動
パソコンの画面に突然現れた警告や、「Windows + R」などのコマンド入力を促すポップアップに対して、焦って 画面に記載された電話番号に絶対に電話をかけない ことが何よりも重要です。また、生成AIチャットbotや検索結果の「AIによる概要」で案内されたURLをそのまま信用せず、 必ず別の経路(公式ブックマークや公式サイトの検索など)で真偽を確認する習慣 をつけましょう。万が一、詐欺サイトにアクセスしてしまったり、金銭的な被害に遭ったりした場合は、 すぐに警察の相談専用ダイヤル(#9110)や消費生活センターへ連絡し、証拠を保存してください 。
まとめ
AI技術の進化は私たちの生活を便利にする一方で、サイバー犯罪者にとっても強力な武器となっています。「AIが答えたから安全」「有名企業を装っているから本物」という思い込みは非常に危険です。詐欺グループは常に新しい入口や手口を探求しています。常に疑う目を持ち、確実な安全確認を行うことで、自身の個人情報や大切な資産をしっかりと守りましょう。
※本記事は以下のサイトを参考に作成しています:https://news.yahoo.co.jp/articles/641d30ddbd8e5618ba429d4ae492cabf4a799a71