【国際ロマンス詐欺】TikTokで知り合った女性による金購入名目の詐欺手口と対策
近年、SNSやマッチングアプリを悪用して恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭をだまし取る国際ロマンス詐欺やSNS型投資詐欺の被害が急増しています。今回ご紹介するのは、滋賀県近江八幡市の金融機関で実際に起きた、SNS型ロマンス詐欺の未然防止事例です。一見すると何気ないSNSでの交流が、老後の資産を狙った巧妙な詐欺の入り口となることがあります。本記事では、ニュースの具体例をもとに、被害を防ぐための重要なポイントや詐欺の手口について詳しく解説します。
詐欺の概要と注意喚起
滋賀県警近江八幡署によると、2024年6月24日、滋賀銀行八幡支店のアルバイトである中川ユミさんの機転により、76歳男性の国際ロマンス詐欺被害が未然に防がれました。男性は「振り込み先が分からない」と窓口に申し出ましたが、金の購入名目であるにもかかわらず振り込み先が個人名義であったため、不審に思った中川さんが経緯を聴取しました。その結果、男性はTikTok(ティックトック)で知り合った女性から「金は実物でなく配当が入る」などと出資を持ちかけられていたことが判明し、詐欺被害を防ぐに至りました。管内では特殊詐欺被害が後を絶たず、高齢者を標的にした巧妙な手口に対する厳重な警戒が必要です。
今回の詐欺情報のポイント
情報源に応じた要点
今回の事案の大きな特徴は、接触のきっかけが若者向けの動画プラットフォームであるTikTokであった点です。被害に遭ったのは76歳の男性であり、若者向けサービスであっても全世代がターゲットになり得ることを示しています。また、投資対象として「金(ゴールド)」の名目を使いながらも、振り込み先が個人口座であったという点が決定的な不審点でした。さらに、スマートフォンで見せられたLINE(ライン)でのやりとりが、詐欺特有の怪しさを浮き彫りにする重要な手がかりとなりました。金融機関の窓口職員による丁寧な声かけと確認が、重大な被害を食い止める決め手となった好事例です。
詐欺の手口と特徴
詐欺サイトの共通点 / 手口の特徴
国際ロマンス詐欺やSNS型投資詐欺では、まずInstagramやTikTok、マッチングアプリなどのSNSを通じて巧妙に接触を図り、親密な関係を築きます。恋愛感情や信頼関係を利用して警戒心を解いた後、「確実に儲かる投資がある」「2人で将来の資金を作ろう」などと甘い言葉で誘惑します。今回のように「実物の金(ゴールド)を扱うが配当金が入る」といった、実体の見えにくい複雑な投資話を持ちかけるのが典型的な手口です。さらに、送金先を指定する際に法人名ではなく個人名義の口座を指定するケースが非常に多く、これはマネーロンダリングや追跡逃れを目的とした詐欺グループの常套手段となっています。
被害の流れと典型パターン
騙されるポイント
被害者が騙されていく典型的な流れは、まずSNSでの日常的な会話から始まります。相手は優しい言葉をかけたり、自分の魅力的な写真を送ったりして信用させます。「あなただけに特別な情報を教える」特別感を演出することで、被害者は次第に相手を信じ込んでしまいます。次に、投資話を持ちかけられ、指定されたアプリや偽の投資プラットフォームに誘導されます。最初は少額の配当が返ってくることで完全に信用してしまい、最終的に数百万円から数千万円という多額の資金を振り込んでしまうのです。今回は銀行員の機転で送金直前に発覚しましたが、一度個人口座に振り込んでしまうと、お金を取り戻すことは極めて困難になります。
安全に対処する方法
絶対にやってはいけない行動
SNSで知り合った面識のない人物から投資や金銭の送金を持ちかけられた場合、絶対に相手の指示通りにお金を振り込んではいけません。特に、ビジネスや投資の取引であるにもかかわらず、振り込み先が個人名義である場合は100%詐欺と断定して間違いありません。「振り込み先が分からない」「個人口座を指定された」という状況に直面したら、すぐに送金を中断してください。また、少しでも怪しいと感じたときは、家族や警察、金融機関の窓口に必ず相談することが重要です。万が一被害に遭った可能性がある場合は、証拠となるLINEのトーク履歴や送金記録を保存した上で、速やかに警察(#9110)や消費生活センターへ通報・相談してください。
まとめ
国際ロマンス詐欺やSNS型投資詐欺は、人間の心理の隙や信頼につけ込む非常に卑劣な犯罪です。「自分は大丈夫」という過信を捨て、SNS上で知り合った人物からの金銭に関する話題には常に警戒心を持つことが求められます。今回は金融機関の職員の迅速な対応により被害が防がれましたが、日頃から周囲の人が高齢者の変化に気づく見守りの体制も大切です。怪しいと感じたら一人で悩まず、周囲に相談し、警察や消費生活センターへ速やかに連絡するという具体的な行動を心がけ、大切な財産を詐欺グループから守りましょう。
※本記事は以下のサイトを参考に作成しています:https://news.yahoo.co.jp/articles/fc035fb8478e09a9b4dd4065c0b7e1cfe954c5ea